ox0xo infosec tutorial

プロキシの概要

2018-08-21

Proxyの観測

  • 前提条件の確認

手元の仮想マシンの環境は以下の通りです。

  • NAT接続用のネットワークインタフェースカード(NIC)×1枚
  • 内部ネットワーク用のNIC ×3枚
  • DNSサーバ、Webサーバ、Proxyサーバ利用可能
  • www.sample.local = 172.16.0.100 としてDNSに登録済み

Webブラウザから 127.0.0.1 にアクセスすればWebサーバにアクセスすることが出来ますが www.sample.local にはアクセスすることが出来ません。 IPアドレス 172.16.0.100 に到達するネットワークパスが存在しないからです。 Proxyを経由してこの問題を解消する手順を考えます。

  • 環境構築

同じ設定の仮想マシンを2台同時に起動します。内部ネットワークのNICのIPアドレスが重複しないように片方のProxy&DNSサーバとして使う仮想OSの設定を変更します。

IPアドレスを 172.16.0.100 から 172.16.0.101 へ変更
# nmcli connection modify enp0s8 ipv4.addresses 172.16.0.101/24
# nmcli connection down enp0s8
# nmcli connection up enp0s8

使わないNICを無効化
# nmcli connection down enp0s9
# nmcli connection down enp0s10

IPアドレスの確認
# ip -4 address

一方でwwwサーバとして使う仮想OSの設定は変更しませんがVirtualBoxのポートフォワードの設定を変更する必要があります。初期状態で登録されていた設定を削除してsshだけを残してください。そのうえでsshのホストポートを 2022 に変更します。

この変更は複数の仮想OSが同時に起動している場合に必要です。 ポート 22 番に送信したパケットがどちらの仮想OSにNAT転送されるべきなのか分からなくなります。

最終的に以下のような構成になるはずです。

  • 動作確認

WindowsのDNS設定を 127.0.0.1 に変更し、プロキシの設定を 127.0.0.1 (ポート 8080)に変更します。そのうえでWebブラウザから www.sample.local にアクセスすると以下の流れでWebサーバに到達できるはずです。


Content