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TCP/IPの概要

2018-08-21

TCP/IPパケットの読み方

前置き

TCP/IPネットワークを流れるデータはメッセージ パケット セグメント データグラム フレーム 等と呼ばれています。 Webサイトを閲覧する場合を例にとって一連の処理を考えます。

  1. アプリケーション層

Webブラウザがアプリケーション特有の情報をHTTPメッセージとして送信します。 ユーザーエージェントやエンコードなどアプリケーションの環境設定がHTTPヘッダに記述されます。

  1. トランスポート層

HTTPメッセージをTCPセグメントとしてラッピングします。 TCPセグメントのヘッダには宛先ポート等の情報が記述されます。

  1. ネットワーク層

TCPセグメントをIPパケットとしてラッピングします。 IPパケットのヘッダには宛先IPアドレス等の情報が記述されます。

  1. データリンク層

IPパケットをデータリンク層のフレームとしてラッピングします。 フレームのヘッダには宛先MACアドレス等の情報が記述されます。

  1. 受信側の処理

データリンク層からアプリケーション層まで逆操作することでHTTPメッセージを取り出します。

Wiresharkの場合

TCP/IPデータ構造を把握していればトラブルシューティングの時にWiresharkで見るべき場所が分かります。

例えば宛先ホストにpingが通じるならばトランスポート層以上に限定して見ていくのが良いでしょう。 pingが通じない場合はネットワーク層のIPアドレスかデータリンク層のMACアドレスが間違っているかもしれません。

アプリケーション層の情報は量が多いのでツリーを開きます。 解析する際は各アプリケーションプロトコルのRFC等を参考にするのが良いでしょう。


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