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ダイナミックルーティング(BGP)

2018-08-21

ダイナミックルーティング(BGP)

前置き

インターネット上の全てのルータをOSPFで管理することは不可能です。 OSPFなどのIGP(Interior Gateway Protocol)は組織内で完結させつつ、 シンプルなEGP(Exterior Gateway Protocol)で組織同士を繋ぐ必要が生じました。 BGPは現在デファクトスタンダードになっているEGPです。

BGP概要

OSPFやRIPなどのIGPで管理された領域をAS(Autonomous System)と呼びます。 異なるAS同士を接続するためのルーティングプロトコルがBGPです。 BGPはOSPFのような詳細な経路情報を伝えません。 自身に接続されているネットワークの一覧だけを他のBGPルータに伝えます。

BGPルータは同時にIGPルータでもあります。 IGPによってAS内の経路情報を受け取り隣接するBGPルータに伝えます。 BGPルータは外部のASから受け取った経路情報を変換し自身のAS内にIGPを使って伝達します。

BGP基本設定

BGPの演習のために仮想ルータ「Quagga」を利用します。 使い始めるための最低限の設定はOSPFのページを参照してください。

vtyshにログインしてから行うBGPの基本操作は以下の通りです。

設定モードに移行する

# config terminal

自身のAS番号を指定してBGP設定モードに移行する

(configure)# router bgp 65001

BGPルータIDを設定する

(configure-router)# bgp router-id 1.1.1.1

隣接するASのIPアドレスを設定する

(configure-router)# neighbor 172.16.0.110 remote-as 65002

隣接するASに到達するためのゲートウェイは自分である
という情報を自身のAS内に伝達する

(configure-router)# neighbor 172.16.0.110 next-hop-self

自身のASに存在するネットワーク情報を登録する
この情報はBGPによって隣接するASに伝達される

(configure-router)# network 192.168.0.0/24

※必要に応じて
自身のAS内から受け取ったOSPF経路情報をBGPを通じて伝達する

(configure-router)# redistribute ospf

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